WOOD SURFACE MATERIAL
生命力あふれる森を育む
Our Nature Positive Action
フランウッドのネイチャーポジティブ
熱帯雨林を守り
世界の生物多様性に寄与
アマゾンの熱帯原生林に美しく咲くイペの花。ブラジルの国花でもあります。このイペをはじめとする高耐久ハードウッドは、世界からその性能と美しさを求められ、伐採され続けてきました。現在では、枯渇性資源となっています。違法伐採も問題となっています。イペなど高耐久ハードウッドは成長するのに１００年以上を要し、一旦破壊されると、その森は再生が極めて困難です。
フランウッドは、推定1,000万m3の高耐久木質建材の世界市場に進出し、最高級ハードウッドを代替することで、生物多様性豊かな熱帯雨林を守る一助となります。
日本の森林
八百万の自然を守る
美しく季節が巡り、水に恵まれた日本列島。その湿潤環境で、独自の進化を遂げてきた針葉樹である日本のスギ、ヒノキ。この日本固有種のスギ・ヒノキが、フランウッド化に最も適した樹種です。
再生困難なアマゾンの熱帯雨林とイペとは違って、日本のスギ・ヒノキは、持続可能な資源です。我々は、フランウッド化を通じ、日本の貴重な資源であるスギ・ヒノキを高付加価値化しながら、理想の森づくりにチャレンジします。基幹道と光を生かした選別間伐施業で、利益を生み出しながら、同時に、植生豊かで多様な生命溢れる、環境と経済を両立した森を育みます。
DESIGN THE FOREST
フランウッドの森づくり
フランウッドが目指すのは、“道”と“光”を生かした、ネイチャーポジティブな森づくりです。
多目的基幹道と光を生かした将来木選別間伐施業で、利益を生み出しながら、同時に、植生豊かで多様な生命溢れる、環境と経済を両立した森を育みます。
フランウッドのネイチャーポジティブな森づくり
日本の自然を世界の資本に
フランウッドが目指すのは、世界の高耐久木質建材の、最高級ハードウッド市場です。
我々は、良く手入れをされて大きく成長した立木と、将来に渡り大きく成長させる立木の周りで選んで間伐する木の両方を調達し、森の恵みを余すことなく生かした独自の木取りを行います。節の少ない板が取れる丸太、大きな節が入る丸太、先細りした丸太、丸太、黒しんや虫食いが入る丸太、辺材と芯材、それぞれの特性を活かしたデザイン性の高い建材に生まれ変わらせます。
“道”を中核とした森林業
我々は、多目的森林基幹道を主軸とした森林業を行います。このインフラにより生物多様性を破壊する皆伐を防ぎ、将来木選別間伐施業により、まだらな光環境を整え、ネイチャーポジティブな森林を再生しながら、丸太を調達することが可能になります。
多目的森林基幹道は、立木の手入れや伐採運搬をいつでもどこでも安全に、集中豪雨でも水を捌き崩壊なく、簡単なメンテナンス、大型トラック通行、１００年耐用を条件に山の尾根と中腹に建設します。チェーンソーで伐採、ワイヤー系ウィンチや急峻な場所ではタワーヤーダーで道まで引上げます。重機は伐採地に入れず豊かな土壌を保護します。光が多く届く基幹道は、車両や人の出入りが道を固め下草は育つことなく道の劣化も防ぎます。
“光”をよむ自然林業
将来木選別間伐とは、森の中で将来良質な木材がとれる立木を見極めその木の成長のため意図して周りの立木を選別し伐採していく施業です。枝打ちなど少し手を入れるだけで、後は長い年月をかけて自然に任せる林業の手法です。光の当て方で、下草を抑え、スギ、ヒノキの実は落ち、適所に天然に育ちます。天然の苗を鹿に食べられにくいため、獣害対策、植林、下草刈りは殆どいりません。荒れた森林も手入れにより、経年で資産価値を上げ続けます。森林施業・伐採運搬費用が下がり、フランウッドが丸太を買い取ることで、収入は増え森林収益は格段に高まります。
従来の林業の課題
有り余る森林資源
今、日本は、その歴史上、最も森林資源が豊富な時代です。戦後、大量に植林されたスギとヒノキが伐期を迎え、森林全体の蓄積量はこの半世紀で約２.６倍、特に人工林では約５.４倍となっています。しかし、年間の成長量に対し、使われているのは、わずかに３−４割程度に過ぎません。欧米材との競争によって、材価と市場を失い、日本の森林資源は有り余る状態となっています。
皆伐の問題
現在、日本の森林では、コスト競争力のために皆伐が推進されています。しかし、皆伐は、森林の土壌・微生物など生態系のバランスが崩れたり、水源涵養機能が損なわれたり、土砂崩れのリスクが高まることを意味します。皆伐後、再造林をして森を手入れをするところは３割を満たしません。なぜなら、皆伐をしたところに再造林をしようとしても、苗木を鹿が食べてしまう獣害の対策、苗木よりも成長スピードの早い雑草等を除去する下草刈りなど、皆伐により得られた丸太の収入よりも、はるかに多くのコストがかかるからです。
人工林の放置
では、皆伐もせず、人工林を放置すると何が起きるでしょうか。人工林はもともと、林“業”、つまり、人が手を入れて森林を育むことを目的としています。一箇所にスギだけ、あるいは、ヒノキだけを植えて、放置しても植生のバランスが崩れているため、放っておくだけでは、生物多様性豊かな森は戻ってきません。また、伐期を超えた高樹齢の木は、ＣＯ２吸収源としてもその機能を失っていきます。
Our Decarbonization Action
フランウッドのめざす脱炭素
炭素固定量１７倍で
都市を巨大な炭素貯蔵庫に
木材をフラン処理した際の重量増加率は５０%程度です。木材素材１００gでは炭素固定量が５０gであったものが、フラン処理を施すと、８７.５gとなり、木材素材の１.７５倍となります。フランウッド１m3中スギで１,２１９kgCO2、ヒノキで１,３１５kgCO2の二酸化炭素換算の炭素を固定します。また、フランウッドは、処理前の木材と比較し長く使える（約１０倍）ため、約１７倍の炭素の長期固定が可能になります。
材利用、成分利用、熱源利用の
究極の国産材のカスケード利用へ
日本の森の豊富な資源であるスギ・ヒノキをフランウッド化するだけでなく、フランウッドの原料となるフラン水は稲藁、籾殻、竹、製材や林地残材を原料に生産可能です。中山間地域の資源が全てアップグレード利用可能となり地域経済への波及効果が期待できます。フランウッドは量産工場にて、木材、成分、熱源全てを利用した自家発電のカスケード利用を目指しています。
Our Decarbonization Action
フランウッドのめざす脱炭素
炭素固定量１７倍で
都市を巨大な炭素貯蔵庫に
木材をフラン処理した際の重量増加率は５０%程度です。木材素材１００gでは炭素固定量が５０gであったものが、フラン処理を施すと、８７.５gとなり、木材素材の１.７５倍となります。フランウッド１m3中スギで１,２１９kgCO2、ヒノキで１,３１５kgCO2の二酸化炭素換算の炭素を固定します。また、フランウッドは、処理前の木材と比較し長く使える（約１０倍）ため、約１７倍の炭素の長期固定が可能になります。
材利用、成分利用、熱源利用の
究極の国産材のカスケード利用へ
日本の森の豊富な資源であるスギ・ヒノキをフランウッド化するだけでなく、フランウッドの原料となるフラン水は稲藁、籾殻、竹、製材や林地残材を原料に生産可能です。中山間地域の資源が全てアップグレード利用可能となり地域経済への波及効果が期待できます。フランウッドは量産工場にて、木材、成分、熱源全てを利用した自家発電のカスケード利用を目指しています。