■奄美大島の自然とオーバーツーリズム：

2021年7月、奄美大島・徳之島は沖縄本島北部・西表島とともに 「世界自然遺産」として登録されました。​奄美大島は、気象条件において生物地理区の境界線「渡瀬ライン」が位置しており、面積では国土の0.2％弱にも関わらず、国内全体の生物種の約13％が確認されています。この豊かな生物多様性から、”奄美の森は奇跡の森である”とも言われています。​

しかし、同時に新型コロナの行動制限や水際対策が緩和され、国内外から多くの観光客が奄美大島に訪れていることで、観光地の自然環境や地域住民の生活に悪影響を与えるオーバーツーリズム（Overtourism）への危機感も高まっています。

持続可能な観光の実現については、世界各国において、共通の関心事項となっています。

■奄美の森と共生する新たなヴィラを建築

従来のリゾート開発は、森やビーチを切り開く大規模な造成や、大量のコンクリートを使った基礎工事、建設現場での大量の廃棄物など自然環境への負荷が小さくありませんでした。

一方今回、今回設計施工を担うADXらによって建設されるMIRU AMAMIのヴィラは、従来の開発とは一線を画し、自然環境への負荷を最小化したサステナブルな工法と素材で、建築・開発を行います。

◾️亜熱帯海洋性の気候にも合うフランウッド：

そこで、サステイナブルな建築の一環として、当社フランウッドは、ADXと提携し、MIRU AMAMIの外壁全面には「フランウッド」が起用されることとなりました。

奄美大島は亜熱帯海洋性の気候に属しており、年間を通して高温多湿、台風・豪雨の常襲や塩害、シロアリの発生など建築物の風化作用が著しい特徴を示します。フランウッドの耐候性、耐不朽性、耐蟻性が評価された採用となりました。

＜ADX社によるプレスリリース＞
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000077057.html