フランウッドの屋外杭試験レポート

シロアリへの耐久性調査

こんにちは。フランウッド R&D部 大塚友加里です。

木材を野外で使用するとき、腐らないか、シロアリに食べられないか心配ですよね。 そこで、弊社では、継続的にシロアリが生息する場所に製品を植え、毎年どれだけ食べら れにくいのか確認しています。 先日、鹿児島県吹上浜試験場に奈良県森林技術センターの皆様と製品のシロアリへの耐久性を調査しに行きました。

↑等間隔になるように杭を植え、その間にシロアリの餌となる木材を植えています。

製品を植え続け、シロアリや腐朽菌にどれだけ食べられているのか、見た目や触った感覚で調査します。シロアリに食い荒らされた材は、脆く、折るとシロアリが持ってきた砂がぼろぼろと落ちます。腐朽菌に食われた材は、ふにゃふにゃと柔らかくなります。

食害されている無処理材(虫注意!!!)

たくさんの小さいイエシロアリが見られます。よくよく見ると兵ありもいます。

今回、材を植えた試験場は、イエシロアリが多く生息するクロマツ林で、野生動物もしばしばみられるとのことです。ときどきイノシシが試験材をかじってしまうこともあるそうです。

今回は、ケボニーヒノキ、ケボニースギ、フランウッドスギ等の1~5年経過したものの耐久性の調査をしました。無処理の杭はほとんどが食われ、杭としての原型をとどめていないものが多かったですが、フラン樹脂化処理した製品の杭はほとんどが表面わずかに食われている程度でした。フラン樹脂化処理木材は、4、5年経過したものでも原型をとどめていました。

下図:フラン樹脂化処理した材の写真

フラン樹脂化処理した材の写真

↑材の表面にシロアリが張った跡である砂の道ができています。シロアリが接触していてもほとんど食べられていないことが分かります。

引き続き弊社では、様々な材料試験を行い、皆様に安心してご使用いただけるよう努めてまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました。